WORKS

遠隔対話支援と介護サービスの質的評価


コミュニケーション不足が高齢者のうつ病や精神症状を引き起こすことが知られています.
特に過疎地域や限界集落と呼ばれるところでは高齢者が孤立し
外部との十分なコミュニケーションが取れていないといった現状があります.
そういった問題を解決すべく,傾聴ボランティアや
そこから発展してテレビ電話を用いた遠隔傾聴に関する研究が進められてきました.
しかしながらそうした対話が介護サービスや高齢者QoLに及ぼす影響はこれまで
十分な研究が行われていませんでした.

本研究では遠隔対話時における高齢者の表情分析を行い
対話中に表出する表情と高齢者の生活行動の変化の関連性を調査することで
遠隔対話が高齢者のコミュニケーション不足の解消とQoLの向上に及ぼす影響を評価しています.

 

体内水分量管理


高齢者の方にとって外出行動は
身体機能や認知機能を維持する上で非常に重要な日常行動です.
しかし,頻尿によって回数が多くなることや,トイレに行きたくなってから長時間我慢することが困難なこと,
更にはトイレが見つからないことに焦りを強く感じるなどといったトイレに関する不安によって,
外出自体が億劫になってしまうだけでなく,
外出するために水分摂取を控えてしまうなどといったことが問題となっています.

本研究では身体に非侵襲な体内水分量予測を行うことで
外出時の適切な飲水・トイレタイミングを提案し
外出に対する不安を取り除くことを目的として
Android端末上で動く外出促進アプリケーションを構築しています.